成田空港の忘れ去られた駅"東成田駅"に行ってみた

LCC就航によって便利になりつつある成田空港ですが、アクセスには東京駅からのバスであったり、京成やJRなどの電車を利用することが多いでしょう。
そんな成田空港ですが、「成田空港駅」「空港第2ビル駅」などの使い慣れた駅の他に、実はもう一つ駅があるのをご存知でしょうか?
その名も、「東成田駅」。

忘れ去られたかつての空港駅「東成田駅」

以下、– WIkipedia – より
1978年に成田空港旅客ターミナルビルの最寄りとなるターミナル駅「(旧)成田空港駅」として開業したが、1991年に現・成田空港駅(以下「新駅」)が開業した際に現在の名称へ変更され、ターミナル駅としての役割は新駅と1992年に開業した空港第2ビル駅に譲った。しかし、通勤時間帯を中心に空港内に勤務する利用客が多いほか、現在も改札外コンコースからは、空港第2ビル駅を経由して成田空港第2ターミナルへ抜ける地下連絡通路が延びている。このような経緯から、現在でも「成田空港駅」だった当時の名残が各所に見られる。
かつては利用者がいたものの、現在はターミナルビルの真下に新しい駅が開通したため、一般客の利用者が減ったようです。
実際に「東成田駅」で検索すると、廃墟だの心霊スポットだの、気色悪いワードが飛び交っています。
なので実際に空港のターミナルビルから、東成田駅まで行ってみることにしました。

成田空港のターミナルビルから東成田駅まで徒歩での行き方

東成田駅に行くに は、空港循環バスに乗って直接行く方法、空港第2ビル駅からの地下連絡通路を通って行く方法、成田空港の第二ターミナルから歩く方法などがあります。
今回は第二ターミナルから徒歩で行ってみました。
LCCの就航する第三ターミナルから行く場合も、まずは第二ターミナルを目指しましょう。
 
成田空港の第二ターミナルからは、到着階のバス亭がある車止めまで向かいましょう。
大きな道路が面しているところです。
ターミナルビルを背にして、まずは左方向の第一ターミナルの方へ。
車止めのエリアが終わり、柵が出現したら、今度はターミナルビルとは逆方向にひたすら真っ直ぐの方向に進んでいきます。
 
別の言い方をすると、第二ターミナルを出てすぐ正面に、立体駐車場が見えると思います。
こちらの左脇に道が伸びているので、そこを真っ直ぐ進んでいけばたどり着けます。
横断歩道を渡ると、小さいですが東成田駅の入り口が見えてきます。
 
「第5ゲート」と書かれた入り口から中に入ると、警察官や警備員がいます。
物々しい雰囲気ですが、空港の保安のためのもので、一般客でも入って問題ありません。
 

忘れ去られた鉄道駅「東成田駅」の現状とは?本当に廃墟状態?

さて、東成田駅に到着しました。
たしかに廃墟といわれても仕方ないくらい、古い内装でガランとしています。
 
看板の文字の感じも、なんだか不気味ですね。
 
時代を感じる壁画ですが、昔ながらに日本らしさを演出していたのでしょうか。
 
しかし、きちんと電気も来ていますし、改札もICカードに対応しています。
雰囲気は怪しいですが、鉄道駅としては機能しているようです。
 
電車の本数は、一時間に数本。
メインの駅に比べると少ないですが、十分現役の駅と言って良いでしょう。
 
東成田駅の看板、芝山鉄道と直通しています。
余談ですが、かつて今ほど鉄道やバスが便利でなかった時には、この東成田駅を利用するルートが始発・終電ともに便利だったようです。
 
ふとホームの奥に目をやると、かつて「成田空港駅」だったときの名残が。
広告も古いままです。
他にも所々、時間が止まったような箇所が見受けられる駅でした。

東成田駅はまだまだ現役の京成・芝山鉄道駅の鉄道駅だった!

今回は空港のターミナルビルからアクセスしましたが、実は京成成田駅からも電車でアクセス可能です。
その場合には、成田空港行きではなく、東成田経由芝山行きを利用するようにしてください。