韓国と北朝鮮の軍事境界線"板門店"へ行ってきました
韓国と北朝鮮の軍事境界線である、板門店(パンムンジョム)に行ってきました。
今回は実際に板門店へ行く方法と、北朝鮮との軍事境界線の様子を写真にてご紹介します。
板門店のツアーはネット予約可能でソウルからの出発
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結論としては、ソウル出発のツアーに参加するしか、板門店を訪れる方法はありません。
報道の通り、板門店は韓国と北朝鮮の軍事境界線に位置しており、緊張状態が続いています。
さらに自然も豊かなので、政府が非常に念入りに管理をしている地域ということになります。
ちなみにガイドさんいわく、仮に南北が統一されたとしても、豊かな自然だけでも立派な観光地になるだろうとのことです。
板門店ツアーは毎日実施されているわけではなく、事前にインターネットから日程を確認して、予約する必要があります。
基本的にはどこで予約したとしても、現地を案内してくれるのは”KTB大韓旅行社”という会社の実施する同じ内容です。
ツアー料金には、昼食や交通費、入場料、日本語のガイドが含まれています。
軍事境界線”板門店”ツアーの参加レビュー
ツアー当日は、現地を案内してくれるKTB大韓旅行社に集合して、バスで移動することになります。
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KTB大韓旅行社のオフィスがあるのは、プレジデントホテル(프레지던트호텔/Hotel President)の10階です。
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事前に予約したならば、当日は支払いなどはなく、名前とパスポートを告げるのみです。
日本語も通じます。
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バスは日本語・中国語チームと、英語チームに分かれての案内となります。
一人の参加でも全く問題なしです。
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注意点として、ツアーへ参加する服装が制限されています。
トレーニングウェア、迷彩柄、ダメージジーンズはNGです。
同様に、米国のブランドであるナイキやアディダスの服はダメとのこと。
北朝鮮との軍事境界線である非武装地帯へ
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ツアーへの参加者は、国連軍の招待客である証拠のカードを身につける必要があります。
しばらく走ると、板門店内部に入るまでカメラでの撮影は禁止になります。
非武装地帯に入るにあたり、検問が2回ほどあります。
軍人によって異なるらしいですが、パスポートチェックのみで、簡単に終わりました。
川を越えると、北朝鮮はすぐそこです。
国連軍の米兵がブリーフィングを実施
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板門店に到着すると、スライド見ながら15分ほど、米国兵が英語でいろいろ説明してくれます。
英語がわからなくても、行きのバスでガイドが詳しく内容を日本語で教えてくれるので、全く問題なしです。
米国兵は笑顔で冗談もいうくらい、表情も明るかったです。
最後には、一緒に写真も撮ってくれました。
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と思ったら、A5サイズの宣言書に、日付と名前を書くように言われます。
内容としては、
「命がけのツアーであり、銃撃戦などで死んでも責任取らないよ」
といったところ。
急に緊張感が高まってきました。
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ここからは国連軍のバスで、全く同じ座席番号で移動します。
カメラ・携帯電話のみ持ち込み可能で、カメラケースは何か物を疑いが持たれるのでNGです。
また、GoProなどの小型カメラや、360度撮影のカメラもダメとのことです。
パスポートは持っても良いですが、軍事境界エリアで紛失してしまうと、探す方法がありません。
ポケットの中に入るものは大丈夫ですが、雨が降っても傘はダメです。
全て、ツアーバスの中に置いていくことになります。
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非武装地帯には、南北それぞれ2キロのところに村があり、ソウルからは40kmしか離れていません。
韓国側には、およそ500人程度の人が住んでるそうです。
ツアーに参加すると、黒い壁があちこちにあるのが確認できます。
この壁にはダイナマイトが埋まっていて、有事の時崩れるようになってるそうです。
また、教会やゲストルームもあり、スーパーはあらゆるものが半額で買えるそうです。
地雷で囲まれてワンホールしかない、世界一危険なゴルフ場もあります。
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一方で北朝鮮側の村には、人は住んでいません。
けれども、将軍万歳!北朝鮮はパラダイス!
など、音楽だけを放送してる様子を聞くことができました。
はじめは両方の村に、それぞれが国旗を立てていました。
しかし、韓国側の国旗の方が若干高かったので、北朝鮮が負けじと高くしたそうです。
ギネス記録になってる、世界一高い場所にある国旗になります。
板門店の会議室内部に潜入
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板門店を管理している韓国軍の兵士は、顔も体格も優れていて、英語が堪能である、選ばれた人間です。
一方で北朝鮮側は、家柄が良い人がエリート兵士とされており、韓国軍と互いに睨み合っています。
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「銃を奪う」という意味になるので、軍人の後ろに行ったり、触れてはいけません。
また挑発行為になるので、指差したり手を振ったりしてはいけません。
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板門店の会議室内部では、テーブルに置かれたマイクの線が、軍事境界線を示しています。
監視する兵士は、ピクリとも動きません。
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コンクリートを隔てて、黒っぽい砂利は韓国領、白っぽい砂は北朝鮮領です。
そのため境界線を越えると、「北朝鮮に行ってきた」といっても嘘ではなく事実になります。
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視線で喧嘩を売る可能性があるので、兵士は皆サングラスをかけています。
このドアを開けた向こう側は、北朝鮮です。
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窓から外を覗くと、北朝鮮の兵士が見えます。
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最近は人力だけではなく、両軍カメラを使って見張っています。
こちらは撮影可能な北朝鮮側ですが、警戒が入念な韓国側は、もっと多くのカメラが設置されていました。
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「北朝鮮へ向かう」という意味に繋がるので、この階段を正面へ降りていくことは禁止です。
板門店ツアーで訪れる自由の橋
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板門店ツアーでは、他にもいくつかの場所に立ち寄ることになります。
こちらは自由の橋、線路の向かうは北朝鮮です。
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国旗や有刺鉄線が、何とも寂しげな場所です。
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北朝鮮軍に銃撃された機関車が展示されていました。
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銃弾の跡が生々しいです。
板門店ツアーのおみやげと昼食
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板門店は北朝鮮に近いので、北朝鮮のお土産も購入することができます。
“MADE IN DPR KOREA” 北朝鮮産のお酒です。
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非武装地帯で作られたお米で、非常に美味しいらしいです。
この地域で農業をすると、年収が1000万程度になるとのこと。
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両軍の兵士を模したフィギュアも売っていました。
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昼食はプルコギです。
食べやすく、美味しくいただくことができました。
韓国と北朝鮮の現実を知ることができる板門店
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韓国では兵役があり、日本の大学生ほどの年齢でおよそ2年間、給料月2万円だけで働くことを余儀なくされています。
兵役を詐称して逃れると、犯罪者扱いで公務員や医者、弁護士になれなくなります。
サッカーやオリンピックで必死になって頑張るのは、この兵役を逃れるためです。
一方で北朝鮮では、男性は10年、女性でも7年の兵役があります。
僕たち日本人はツアーに参加することで、近くの国で起きている現実を知ることができます。
確かに全く危険がないとは言えませんが、ガイドいわく日本人が大きなトラブルに巻き込まれた事例はないそうです。
実際に多くの日本人のほか、外国人の多くが板門店のツアーに参加していました。
北朝鮮問題の現実を勉強するという意味では、板門店ツアーは参加する意義があるものでした。