副業を経て10Xに入社!悩んだ事とヤフー振り返り

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Created
2021/9/15 23:48
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はじめに

こんにちは、@tenjinです。
1年半の業務委託を経て、10X(テンエックス)にフルタイムJOINします。
また、ヤフーは1年2ヶ月で退職することになります。
 
普段は雑なクエリの備忘録や、旅の思い出を投下するだけのブログですが・・・
約9,000字と長くなりつつも、10Xという会社への理解や応募を考えてくださる方に向けて、もしも誰かに寄り添うことができたならば、という思いもあって筆を取ります。
 
 

きっかけはZOZOからヤフーへの転職

僕と10Xの関わりは、2020年10月、前々職ZOZOの退職を考えていたとき。ZOZOではデータ分析が主務で、意思決定支援、施策効果検証、需要予測、海外大学との共同研究、手法も機械学習や因果推論など、幅広い経験をさせていただきました。
 
※お世話になったZOZO分析部門の記事も貼っておきます
 
メンバーが増えるにつれて、ステークホルダー間の調整やPM、職種間の橋渡しや翻訳などを通じて、プロジェクトを推進することが楽しくなり。
さらに、分析組織に留まらない視点で物事を見たり、組織や事業の課題を言語化したり、プロジェクトを責任持って動かすような経験がしたい、と思うように。
ある時気の迷いで、ヤフーの求人を見ていたところ、CDO室(CDOはChief Data Officer)の存在が目に留まりました。
「会社関係的にどうかなぁ・・・」とも思いましたが、意外と順調に面接も進み、内定をいただくことができました。
※親会社からの引き抜きなどではなく、あくまで自ら応募しました
 
最終面接では、当時ヤフーCDO・現ZホールディングスGCDOの佐々木潔さんとお話することができ、
「様々な課題を抱える日本を変えたい、データドリブンな国にしたい。ヤフーやZホールディングスは、唯一それができる会社だと思っている。」
と堂々と言い切っているのを聴き、強く惹かれました。
 

10Xの認知と副業開始

しかし、CDO室では特定個別のサービス・プロダクトは持たず、ヤフーの各部署やグループ会社を横断した動き方となります。そのため、自分自身で手を動かさなくなることを懸念していました。
 
そんな最中、@hik0107さんのツイートから、10XのGrowthの副業募集を発見。
「事業内容も興味(と少しの土地勘)がある小売だし、短い期間でも良い経験になるでしょ!」と考え、応募しました。
いわゆるインターネット的な世界をZOZOからしか見ておらず、他の企業の視点を得るのは総じてプラスであろう、という判断でした。同時に、それまでスタートアップでの就業経験もなく、10X自体怖そう≒強い人が行くイメージがあり、自身がフィットできるか見定めたい思いもありました。
 
結論として、ヤフーCDO室でプロジェクト推進をしつつ、10Xの業務委託で手を動かすことにしました。
いざ10Xで働いてみると、モダンな分析環境含め魅力的かつ安心感を覚え、NotionやSlack・GitHubでほぼ全ての情報にアクセスでき、社員の方々もとても親切で、業務委託という立場の歯がゆさ・キャリアの劣等感を感じることは全くありませんでした。
 

ヤフーでの目標・実際やったこと

ここからは、まずヤフーへの転職で考えたことと、実際に経験できたことを書きます。
大きく”Zホールディングスとしてグループシナジーを作る” “データに関わる課題解決やプロジェクト推進の経験を積む” の2つが、個人的な目標でした。
 

1. Zホールディングスとしてグループシナジーを作る

日本屈指のITグループ・Zホールディングスにおいて、様々な思想を持つ会社間を横断したプロジェクトを推進するような仕事は、とてもワクワクしました。
例えばヤフー最初の仕事では、なんと古巣ZOZOとの取り組みにおけるPMを任せてもらいました。最終的には(PoCですが)ポジティブな結果を出すこともでき、今後グループ間でのデータ利活用が進めば、共栄できることを確信しました。
 
学びとしては、ヤフーは日本を代表するプラットフォーマーでもあり、データガバナンスのような守りの仕事も多い、という点です。「どのデータを・どのような形ならば、グループ会社へ提供できるのか?」といった、利用規約やユーザー同意・秘密区分の確認、会社間の契約締結なども、大事な業務となります。
そのため、法務や政策企画といった方とも協業し、データを扱うが分析とは異なる視点を要求される、貴重な経験でした。
 
また、ヤフーとLINEが経営統合するようなタイミングは、どんな役割でも一生に限られたチャンス!という期待もありました。
取り組みの一例としては、組織やプロダクトの相互理解を目的とし、ヤフー・LINEの合同企画を実施しました。本企画は大変多くの方にご好評いただき、Yahoo! JAPAN Tech Conference 2022にて登壇させていただいたり、会社ブログを執筆させていただきました。
 
もっと力があれば、あるいはタイミングを待つ忍耐があれば、今後のID・データ連携を見据えたプロジェクトに深く関わったり、PayPayなどポテンシャルのあるデータ利活用を促進したり、グループ連携強化に向けたインパクト試算や指針作りをしたり・・・いわばデータを使った攻めのアクションや、より目に見えるシナジーの実績作りをしたかった、という悔いは残っています。
 

2. データに関わる課題解決やプロジェクト推進の経験を積む

多様かつ大量のデータを持ち、国内の社会的責任も大きいヤフーにおいて、世間の課題やニーズを多く認識し、アプローチや戦略の知見を溜めることは、もう一つの転職目的でした。
 
ヤフーCDO室の職種はPgMやPjMですが、実態はデータに関すること何でも!に近く、役割を線引しない動き方が性に合っていました。
例えば・・・
  • エンジニアやサイエンティストと共に、自分たちでサービス・グループ横断でのデータ利活用を広告・コマース領域で進め、実際に遭遇した障壁から理想はどうあるべきか?をフィードバックした絵を描き、アクションに落とし込む
  • 「データ活用の裾野を広げる」という目的から、全社報奨制度を立ち上げ、エントリー内容・審査を経て、現場のリアルな課題・それに対する解決アプローチを情報集約する
  • どうしても事業的な優先度が低い・サポートが必要なサービスについては、自らデータ分析やレポーティングしたり、他部署とのコミュニケーションライン整備、人材育成などを行う
など、データ利活用の上流から下流、フォーマルからカジュアルに至るまで、幅広い業務を経験させていただきました。
 
また、各サービスや部署を行脚し、自身も手足を動かして、ヤフーの課題を吸い上げて抽象化し、CDOの谷口さんに情報集約していました。
総じて、目的がふわっとした仕事の具現化・プロジェクトの立ち上げを頼まれることが多く、定型化されてない・間に落ちた業務を組織に縛られずに進めるのは、すごく楽しかったです。
 
また、ヤフーがいま遭遇している課題は、今後ほかのIT企業でも発生しうるの課題なのでは?とも。
そのため、大きい何かの一部分を垣間見ることができただけでも、長い目で貴重な知見になると思っています。
 
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10Xでのフルタイム勤務を決めた経緯

一方副業先の10Xでは、@mattsunさんというレジェンドがマネージャーとしてJOINし、一緒に副業を始めた@ktrruさんや@takimoさんも正社員になっていました。たまには東日本橋の10Xオフィスに顔を出したりしながら、気がつけばヤフーに転職して半年が経っていました。
しかし、ヤフーも非常に良い会社で、比較的何でも自由にやらせてもらえており、転職は頭の中にありませんでした。
 
ある時、10Xの中期経営計画の発表に同席させていただいた際に、
「自分たちに身近な小売を消費者・事業者双方向から改善していく。難しいのはわかりきっているけれども、必ずやり切る。」
という、Stailerというプロダクトを通じて社会課題解決に取り組む姿勢に対し、マジで格好良いな!と思う気持ちが強くなりました。
一方で、中途半端では何もできない、自分もディープダイブすべきだ!ということも、改めて感じました。
 
詳しくは後述しますが、10Xに改めて強く惹かれると同時に、ヤフーと天秤にかけて、めちゃくちゃ悩みました。
結果、正社員採用に向けたトライアルを先んじて受けさせてもらい、オファーを頂くことができて、10XにフルタイムJOINすることを決めました(去年の8月のこと、深く感謝です)。また僕の我儘ですが、あるタイミングで業務委託も休止させていただき、納得できるところまでヤフーに集中させていただきました。
そして2022年5月より、改めて正社員として10Xで働き始めています。
 

10XへのJOINで悩んだこと

ここからは、僕が10Xへの入社を考えるに当たって、実際に悩んだことを書いていきます。
人によっては当てはまること・当てはまらないことあるかと思いますので、あくまでN1として、ですが・・・
 

1. 自分のスキルレベルで活躍できるのか?

ZOZO・ヤフーにおける僕個人の経験は、すでにユーザー基盤がある・データが整っている環境で、既存事業を改善する業務が多かったように思います。そのため、フェーズの早いスタートアップでバリューが発揮できるか、スキル的にも不安でした。
蓋を開けてみると、業務委託の1年半で10Xにおける事業・組織などのフェーズも変わり、自分の役割もデータ周りを軸足にピボットしていました。
 
いま思うのは、様々な仕事を任せていただき、僕自身も成長できた気がする!ということです。結果論ですが、業務委託期間を経て、会社・事業・組織と自分をすり合わせていったこともあり、かつての不安を抱くことは無くなりました。
そのため、不安ながらにやってみて・続けてみて、本当に良かったなぁーというやつです。
 

2. 優秀な人ばかりで、自己肯定感削られて潰れてしまわないか?

1.にも近いですが、当初は周りが凄い人ばかりで萎縮したり、力不足を感じることが多かったです。それが自己認識できるだけでも恵まれてるな、とポジティブに捉え、副業を続けていました。
 
その後、@mattsunさんのおかげでチームの体制が出来たり、業務を通じて話す人が増えたのもあって、心理的安全性を感じながら働けるようになりました。ある時@mattsunさんへ、正直に不安をお伝えすると、
「自分も最初はそう思った。いざ正社員として入ると、10Xを成功させることに集中するので、他人は気にならなくなる。むしろ優秀な人がいるので成功できる、ラッキーだと思ってる。」
とおっしゃっていただき、心が楽になったのを覚えています。
本当にその通りで、そもそも解こうとしているイシューが大きく、自分の限界を実感できる環境は逃したくない!と思いました。
 

3. ヤフー入ったばかりなのに、すぐに辞めて大丈夫か?

正直、ここが一番悩んだポイントでした。
先述の通り、ヤフーで様々な経験を積ませていただきつつも、10Xから内定をいただいたタイミングでは、まだヤフー入社半年弱。ヤフーと10X、どちらも段々と大きなイシューを任せていただく中で、家族の負担なども考えると、いつか何かを諦めなければならないのは、自明でした。
 
しかし、かつてZOZOSUITを始めビジョンに感銘を受けたZOZO、LINEとの経営統合に期待を抱いたヤフーのように、このタイミング・感情を逃してはいけない!という直感が働き、最後は10Xを選びました。その後「納得できるまでヤフーもやり切りたい!」と、オファーから半年以上お待ちいただき、その期間も業務委託を続けさせていただいて、感謝しかありません。
 
一方で、ヤフーが本当に素晴らしい会社だとも実感しました。
日本において、ヤフー・Zホールディングスでしか成し遂げられない事は山ほどあるでしょうし、働いているのも良い方ばかりで、ワークライフバランス含めた環境も最高でした。僕のライフステージや会社・グループのフェーズが変わり、然るべきタイミングでご縁があれば、ぜひまた働きたい!と思ってます。
 
短い期間でしたが、いつでも出戻りOK(ギグパートナーとしての副業含め)!と快く送り出してくれ、CDO室の皆さまには本当に感謝が絶えません。
 

4. 副業期間が長いため、フルタイムの働き方に馴染めるか?

結果として、副業したこと自体は大きくプラスでした。自分で言うのもあれですが、まさに今どきっぽい転職の方法だなぁーとも。
 
10Xでの1年半に渡る業務委託の間、役割を徐々にピボットさせつつ、ほぼ1メンバーとして背中を預けていただきました。本業を抱えながらで、もちろんハードな時もありましたが、働いていて楽しかったし、頼りにしていただけるのが素直に嬉しかったです。
そのため、フルタイムに対して業務内容や働き方への不安・ミスマッチはありませんでした。
 
・・・とはいえ、やはり一層ジャンプする必要はありまして。社会人8年目、言わば大企業で広げられた風呂敷を、多くのステークホルダーの間で畳む仕事の進め方に、段々と慣れつつあったように思います。
スタートアップに身を置いて、10xから逆算する働きを体現するために、自分自身も非連続に成長せねば!と、身が引き締まる思いです。
 

5. 家庭と仕事を両立できそうか?

実はプライベートの予定について、コロナの影響を大きく受けていました。このような、ある種コントロール不能かつ中長期的に影響を及ぼす問題は、今後も多々発生することでしょう。
副業は、あるタイミングでは満足できましたが、朝夜や休日など稼働時間が長くなることを、どうしても避けられません。今後子どもを授かるかも・・・など考えると、誰かが犠牲になる・何かが中途半端になることは嫌で、家庭を含めた時間の使い方を再構築する必要がありました。
 
そこで、いま自分が見えている中で、最も本質的なイシューに効率良く取り組むための仕事として、10Xに集中することを決めました。
 
10Xで本当に実現したいことをするためには、自分自身もサスティナブルに働ける前提が必要です。
そのため、上辺だけでなく真剣に、家庭も考えた上で腰を据えることができる環境は、とても魅力的に映りました。「プライベート優先」が考え方として全員に根付いており、育休を取ったメンバーも多いことから、子どもができても安心して働ける、という実績もありました。
 
そもそも、自分の仕事・会社のプロダクトを通じて、家族が助かる・全国に便利を届けられるのは、モチベーションにも強く繋がっています。
(妻も理解してくれて、本当にありがとう!)
 
 

10Xで働いた感想・これからやること

では、10Xで業務委託として働いてみてどうだったか、正社員としてこれから何をしたいか、僕の主観で書いてみます。
 
まず、一緒に働く人たちについて。
僕はデータ分析のHowがメインの経験に偏っていた自覚があり、もっとWhy / Whatを考える力を付けたい思いがありました。
10Xでは、イシューを「どう解くのか=How」だけでなく、「なぜその課題を解くのか=Why」「優先して何の課題を解くのか=What」といった、抽象レイヤーから物事を考え、タスクや完了条件へ落とし込むことに長けた人が多く、日々鍛えられる実感があります。
Valueにある通り、全員が常にWhyから考えて仕事に取り組み、コミュニケーションの前提が揃っていて、とても働きやすいです。
また、ドキュメントを残すことが徹底されているので、暗黙知や情報の非対称性によるもどかしさを感じることもありません。
 
・・・とか真面目に書きつつも、シンプルに話していて楽しい人・尊敬できる人ばかりで、この人たちと毎日を過ごすことができたら幸せだろうな、と!
全員が家族思い・チーム思い・会社思いで、自律しつつも、オフサイトなどでは全力ではっちゃける、素敵なパーソナリティをお持ちの方々です。
 
 
次に、取り組む事業について。
10XのプロダクトであるStailerは、現在ネットスーパーとしての導入が中心となっています。
小売ECとして単価・粗利率が様々な商材を数十点同時・かつ継続的にご購入いただいたり、店舗・倉庫のサプライチェーン・オペレーションも担ったりと、ビジネスの考え方やボトルネック要因もファッションのそれとは異なるため、日々unlearnしつつやっています。
加えて、toC向けプロダクトとして利便性の拡大・顧客開拓をしつつも、toBに向けた商品在庫情報のデータパイプライン整備などにより、導入パートナー・購買ユーザーともに拡大していく必要があります。
こういった課題感については、僕が10Xを知るきっかけになった@hik0107さんがゴリゴリに良い記事を書いてくださり、刺激的な日々を送っています。
 
 
最後に、個人のキャリアについて。
業務委託では具体的に、データマートやKPIの作成、ダッシュボードの構築やリプレイス、施策の効果検証やアドホックな分析など、データ周りを軸に幅広く、間に落ちたボールを拾うようにしていきました。特に商品在庫情報のデータパイプライン作成では、自身でモデルを構築しつつ、biz・dev・他の業務委託の間に立つ役回りとなり、段々と貢献する実感を持てるようになりました。
また、その過程でスクラム開発を取り入れ、チームでタスクを受ける・見積と実績を可視化する・優先順位を付けて進める、といった仕組みを作りつつ、良い経験が積めていると思ってます。これからは、控えるパートナーをどんどんローンチしていくために、今よりも10倍・100倍多く・早くやるためにはどうするべきか、真剣に考える必要があります。
将来的には、プロダクトにおける在庫データとグロース周りをうまくマネジメントすることができれば、小売のデータ整備からエンドユーザー向け施策まで、ボタン一つで出来るようになるかも?しれません。
 
 
このように、データ分析やアナリストといった概念を超えて、toB・toC両面から事業をグロースさせることに、一層責任を持つ必要があると考えています。10Xでのキャリアは、より横断的かつ広範囲な役割へのストレッチとして、かつヤフーで志半ばであったプロジェクト推進の実績作りとして、いまからワクワクしてます。
 

最後に

というわけで、自分はペーペーだなぁと毎日思いつつも、何とか喰らいついた結果、10Xで働くことを決めた男の話でした。
ここまで読んでくださった方が、何か得るものがあるとすごく嬉しいです。長文駄文お付き合いいただき、本当にありがとうございました!
 
10XのGrowth&SuccessチームおよびPartnerSolutionチームに関する記事を貼っておきます。
 
 
 
また、10Xでは現在多くのポジションで絶賛採用中です。本記事を通じて少しでも興味を持って頂けた方は、ぜひご連絡いただけると嬉しいです!(僕個人宛でも大丈夫です!)