コロナ以降初めて海外へ: 入出国や現地の様子のメモ

コロナが世間を賑わせて以降、初めて個人手配で海外旅行に行ってみました。
後学と備忘を兼ねて、忘れないうちにメモしておきます。
今回の目的地は、シンガポールの入出国経由・インドネシアのバリ島。
実際にいまのタイミングで、一般人が海外旅行に行ってみてどうだったのか、今後誰かの役に立つこともあればと、レポートしてみます。
 
言わずもがなですが、状況は日々目まぐるしく変わることを、強く念押ししておきます。
万人に勧められるものではないし、推奨されはしない、多少の後ろめたさもありましたが・・・
なぜこのタイミング?などは、個人的な都合になりますので、割愛させていただきます。
 
 

検討事項と旅程の決定

妻とも相談の上で、事前に訪問を検討していた国は、以下の3つでした。
  1. 🇬🇷 ギリシャ : ベストシーズン!マンマ・ミーア!
  1. 🇮🇹 イタリア : 観光!買い物!食事!
  1. 🇮🇩 インドネシア・バリ島 : リピートなので安心!コロナ前に予約キャンセルになったので割引クーポンがある!
 
うちヨーロッパの2カ国については、
👍 入国時のPCR検査陰性証明が必要ない 出発時に数万円となる検査費用を払わなくて良く、仮にその場で陽性となってしまった場合に、旅行そのものが取り止めになるリスクがないのは良い点でした。
👎 (主にギリシャ)現地PCR検査の手配が面倒そう 日本帰国時にもまた、PCR検査を受ける必要があるため。イタリアはツアー会社で手配もしてくれるようなので、こちらなど検討していました。
👎 ウクライナ情勢もあって、フライトスケジュールの見通しが立てにくい 突然フライトスケジュールが変わったり、第三国で入国が必要になった場合など、陰性証明などの対応が面倒なのでは、と思いました。加えてフライトそのものも、ロシア上空を避けて飛行するために時間がかかったり、マイル予約が空いてなかったり・・・
🤔 旅程的にあちこち観光したり、飲食店をはしごすることになりそう=感染リスク どちらも初めての国だったので、色々観光したり、美味しいものを食べに行きたくなりそうでした。そのように沢山出歩いた結果、コロナをもらってしまい、帰国が延長になってしまう可能性は、バリ島に比べると高そうな印象を持ちました。
 
他方でバリ島については、
🤔 バリ島・デンパサール空港に直接上陸しないと、ビザ(VOA)が取れない 今はジャカルタでもVOA取得可能になりましたが、計画当時はバリ島の空港のみが外国人受け入れ体制が整っているようでした。
🤔 通常は運行しているガルーダインドネシアの直行便が、運行停止している なので1点目と合わせると、日本から直接バリ島に向かうことは難しく、第三国を経由して入国する必要がありそうでした。
👍 外国人受け入れが再開し、日本から入国時の数日間隔離もなくなった 計画時には空港到着後PCR検査を受け、後述のCHSE認証ホテルに滞在することが義務付けられていました。ですがこちらも訪問時には撤廃となり、必要書類さえあればほぼ制限なしに旅行OKとなりました。
👍 リゾート滞在がメインとなり、大勢の人と接触する機会は少なそう
あくまでイタリア・ギリシャに比べると!ですが。今回はヴィラタイプの宿や、人里離れた国立公園にあるリゾートなどを選ぶことにより、なるべく衛生面を担保することを目指しました。さらにレストランなども屋外が多いため、感染リスクは比較的低いように思いました。
 
結論として、ちょうど4/1に入国緩和も始まったシンガポールを経由して、バリ島に行くことに決めました。
シンガポールもインドネシアにおける入国制限緩和の対象国となっており、バリ島・デンパサール空港への直行便も十分な数で運行していることから、少なくとも予約時点では良い選択でした。
現在はジャカルタ経由でも良いと思います。
 
また帰りについても同様に、バリ島・デンパサール空港から日本への直行便はなく、どこかでトランジットをする必要があります。
今回は以下の理由から、行きとはルートを変えて、国内線のガルーダインドネシアでバリ島からジャカルタに飛び、ジャカルタでインドネシアを出国、ANAでジャカルタから成田に飛ぶルートを手配しました。
  • 第三国経由だと帰国時にイチャモン付けられたら嫌なこと(厳密には入出国しなければ大丈夫そうですが、なるべく書類確認の回数を減らすほうが心理的に安心でした)
  • VOAをバリで取って入国したら、ジャカルタ経由でも出国OKなこと(現在はジャカルタでもVOAが取れるので、あまり気にしなくても良さそうです)
 
ですので、今回の旅程のざっくりとした流れは、以下の通りです。
場所・航空会社内容
1日本PCR検査を受ける
2日本・ANA飛行機「成田→シンガポール」のチェックインをする
3日本出国する
4ANA飛ぶ
5シンガポール入国する
6シンガポール・スクート飛行機「シンガポール→バリ島」のチェックインをする
7シンガポール出国する
8スクート飛ぶ
9インドネシア・バリ島入国する
10インドネシア・バリ島滞在する
11インドネシア・バリ島PCR検査を受ける
12インドネシア・バリ島・ガルーダ飛行機「バリ島→ジャカルタ」のチェックインをする
13ガルーダ飛ぶ
14インドネシア・ジャカルタ・ANA飛行機「ジャカルタ→成田」のチェックインをする
15インドネシア・ジャカルタ出国する
16ANA飛ぶ
17日本入国する
 
また、シンガポール・インドネシアの入国に必要となる(=僕が情報収集の結果認識した)ものは、以下の通りです。
 
シンガポール
  • PCR検査の陰性証明
  • ワクチン接種証明(3回分)
  • SG Arrival Cardへの事前登録
  • TraceTogetherアプリのインストール→これは実際必要無さそうでした
 
インドネシア
  • 出国に向けた帰りの航空券
  • PCR検査の陰性証明
  • 新型コロナウイルスも対象の保険加入証明
  • ワクチン接種証明(3回分)
  • PeduliLindungiアプリのインストール・登録
  • CHSE認証ホテルの予約情報→これは実際の渡航時には必要無くなりました
 
ただし、個人の情報収集の結果なので、責任は持てません&今後必要書類などは変わる可能性もあります!!
 
情報収集にあたっては、サイトが見やすい日本橋夢屋さんやグローバルWiFiさんの情報をフックに、各大使館や航空会社などの情報を検索すると、とても捗りました。
ありがとうございます。
 

日本からの出国

このように現在の海外旅行に向けては、出発前の事前準備が極めて重要になります。
本セクションでは、主な目的地であるインドネシア・バリ島と、トランジットで入出国するシンガポール渡航に向けた、必要書類の事前準備について記載します。
 
シンガポール・インドネシア共に、入国時には旅程の出発48時間以内のPCR検査陰性証明が必要となります。
いろいろと検討した結果、千葉に住んでいることや出発時の利便性も考慮して、成田空港のPCRセンターを予約しました。
 
事前に予約しておけば安くなりますし、受付などもスムーズです。
というか、想像よりもかなり混雑していたので、予約しておくのが無難だと思います。
飛行機チェックイン時に不備や不足が見つかったのか、「2時間後のフライトなんですけど、できますか・・・?」みたいなヤンチャな人もいたので、要注意です。
 
検査後は3時間程度で書類が作成されるとのことでしたが、石橋を叩いて前日に検査を受け、フライト当日に書類を受け取ることにしました。
また、シンガポールとインドネシアではPCR検査陰性証明書類のフォーマットが違うらしく、5,500円払って追加で発行してもらいました。検査自体は1回でOKです。
 
左がインドネシア用、右がシンガポール用とのことでした。
素人目ではなんとなく、シンガポール用の記載内容が上位互換のように見受けられましたが、念のため両方発行・持参しました。
 
またPCR検査の結果、陰性ならば特に連絡は無し、陽性ならば電話で連絡が来るとのことでした。
なので、検査後数時間はソワソワしていましたが、結局電話は来なかったので、当日はほぼバリ島に行けるものだと思って、安心して空港に向かいました。
 
さらにインドネシアの入国には、コロナも対象となる保険加入証明が必要となります。
持っているクレジットカード会社(アメリカン・エクスプレス・ゴールド)に電話すると、パスポート記載の名義などもきちんと確認いただいた上で、3営業日でPDFと書面を送ってくれました。発行も無料でした。
 
きちんと「新型コロナも保険でカバーされてるよ!」といった旨も証明書に記載していただけています。
ですので、こちらの書類も合わせて持っていきます。
 
加えてインドネシアでは、PeduliLindungi(プドゥリリンドゥンギ)というアプリのダウンロード・登録が必要です。
日本国内からでも対応できますし、日本語表記も可能です。
 
ワクチン接種証明はデジタル庁のアプリを用いることにしました。
前提として、僕は3回のワクチン接種は済ませており、マイナンバーカードも発行した状態となっております。
実際に利用してみましたが、シンガポール・インドネシア入国ともにアプリで大丈夫でした。
書面を取り寄せるとなると1週間は見たほうが良さそうなので、デジタル庁・マイナンバーカード様様です!
 
他に必要な手続きとして、シンガポール入国にはコロナに関係なく、SG Arrival cardが必要となります。詳細は後述します。
 
そして、いざチェックインカウンターへ。
今回の旅程において、行きのANAのカウンターではシンガポールまでチェックインすることになります。
シンガポールに入国後、改めてLCCスクートにチェックインする必要がありましたが、ANAの方が丁寧に、その後の旅程を確認してくださり、シンガポール・インドネシアともに書類確認してくれました。
ANAの方からすると、シンガポール以降は関係ないにもかかわらず、大変感謝です・・・!!!
 
成田空港の国際線付近は、もちろんコロナ前とまでは行かないものの、なかなか人が多くて混んでた印象です。
チェックインそのものも、入国に向けた必要書類を一人ひとり確認するため、時間がかかります。
 
ですが、いざ飛行機に乗り込んでみると、フライトはコロナ前と変わらず物々しさもありませんし、ANAらしいホスピタリティもいつも通りでした。
 

シンガポールの入出国

ここからは、トランジット目的であるものの入出国が必要となった、シンガポールの様子について記載します。
事前に準備すべきはSG Arrival Cardと、TraceTogetherのアプリダウンロード、という情報を掴んでいました。
SG Arrival Cardは、廃止された紙の入国カードの代わりの模様。
シンガポールでは入出国ともに、パスポートへのスタンプは押されなくなったようです。
 
SG Arrival Cardですが、アプリ版も提供されているものの、コロナ禍のためかワクチン接種者はWeb版にリダイレクトされてしまいます。
なので、事前にPCなどで対応して印刷していくのが良さそうです。
 
SG Arrival Cardの登録では、デジタル庁提供アプリにて発行したワクチン接種証明のQRコード画像をアップロードし、情報反映させることができました。
そのためか、イミグレでの入国時はパスポートを見せたくらいで、ワクチン接種について特に質問やアプリの掲示もありませんでした。
5,500円追加して取得したPCR検査の陰性証明も、見せないで大丈夫でした。
成田の飛行機チェックインで見せたので、OKだったのかも?
 
TraceTogetherは日本で言うCOCOAで、いわゆる接触者を追跡する目的となっており、ユーザー登録もシンガポール国内に着いてからSMSを受け取る必要がありそうでした。
ですが、結局確認されず使いませんでした。
 
シンガポールのチャンギ空港では、バリ島行きの飛行機チェックインの際に、スクートのスタッフに行き先を告げると、PCR検査の陰性証明を確認した上で、そのままパスポートだけでチェックインできました。
成田でANAの方に、インドネシア入国に向けた他の書類も確認していただけていたので、自分たちは安心でしたが・・・
もしも何か不備があれば、プロセス的に現地では気がつかない・間に合わないかもしれませんので、注意です。
 
シンガポールには、オーストラリア?ヨーロッパ?の方が沢山いました。
蛇足ですが、ラウンジはプライオリティパス対象外になっていました。残念です。
 
総じてシンガポールについて、経験した過程含め、今回はトランジット目的でしたが、観光目的渡航もできそうな雰囲気でした。
ただし、後述のように日本帰国時の再検査と現地での陰性証明取得は、引き続きハードルとなりそうです。
 

インドネシアの入国

バリ島・デンパサールのングラライ国際空港に到着後、まず目立ったのは、ずらっと並べられた椅子です。
「え、そんなに時間かかるの?」と、ちょっと身構えます。
 
まずは情報通り、PeduliLindungiのアプリダウンロード・登録が念押しされます。
事前に対応していきましたが、空港ではwifiも使えるので、最悪この場でも大丈夫そうです。
 
PeduliLindungiの機能を使って、あちこちで「Scan Here」を推してきますが、周りの外国人含めてエラーが多発していました。
スタッフに聴くと、外国人はそのままでOKとのことでした。はて・・・
 
入国審査・VOA取得前に、臨時で用意されたカウンターにおいて、準備してきた書類を確認されます。
実際に確認されたのは、出国に向けた帰りの航空券、PCR検査の陰性証明、コロナ対象の保険加入証明、ワクチン接種証明のアプリでした。
 
その後は特に変わったことはなく、イミグレでは「何日どこに滞在?」「何しにした?」「バリ島は初めて?」など、よくある質問を受けたのみでした。
 
バリ島滞在中には、ホテルなどでPeduliLindungi用のScan Hereを見かけますが、あまり使ってる人はいませんでした。
また、外国人も現地人もあまりマスクをしてませんでした。
暑いので仕方ないのよねーと、帰国にPCRが要らない国から来ているからね、みたいな感じでしょうか。
 
自分達は帰国に向けたPCR検査で引っかかるのが怖いので、マスクを手放しませんでした。
空港やショッピングモールでは、マスクをしないと、さすがに怒られてましたが。
 
一方で、小さな食堂でも手洗いやアルコール消毒が推奨されてたり、ホテルや飲食のスタッフはきちんとマスクをしてたりと、衛生面に気を使っている雰囲気はもちろん感じます。
大きめのショップでは、入り口で検温やマスク着用確認、アルコール消毒などをするスタッフも待機していました。
 
また、CHSEという衛生面で認証付きのホテルがあり、バリ島はほとんど対象とのことです。
以前は入国後数日間、CHSE認証のホテルで待機する必要がありましたが、現在はそれも無くなりました。
 
実際に観光地としてのバリ島の様子ですが、コロナの影響を受けてか、閉まってる店も多かったです。
前に訪問した約10年前と比べると、主観ですが6,7割は閉まってる・潰れてる印象でした。
それでも、現地は以前と変わらない観光客welcomeという雰囲気ですし、欧米人旅行者もたくさん見かけたので、行けて本当に良かったと思ってます。
 

インドネシアの出国

ここからは、日本に帰国する前に、インドネシアを出国するための準備について記載します。
 
日本帰国時(というか正確には帰国用の飛行機チェックインの際に)、現地出国の72時間前にPCR検査を受け、陰性証明を取得・掲示する必要があります。
さらにフォーマットについても、厚生労働省が指定している形式で記載するのが望ましいとされています。
各所で挙げられる通り、これが現在日本人の海外旅行を妨げている、大きな要因の一つとなっています。
 
今回は、そのような日本の事情にも精通していたり、万が一の不測の事態に備えることができる信頼感があったり、事前に日本語のメールでスケジュールなどを細かく調整・確認させていただいたことから、アヤナリゾートが運営しているリンバ ジンバランに、最後の1泊のみお世話になり、検査を手配していただきました。
PCR検査・陰性証明発行にかかる料金は、2人で700,000IDR(約6,500円)と、行きの成田空港で合計6万円近く支払ったのに比べて、文字通り0一個違う安さでした・・・
 
実際の流れとしては、ホテルにチェックインすると、アヤナが提携しているクリニックのスタッフが、事前に指定した時間に客室まで来てくれます。
そしてそのまま客室内で、PCR検査の検体採取をしていただき、完了です。なんとお手軽15分!
(採取は鼻奥と舌奥の2回でした。)
 
どこかのクリニックに赴く必要もなく、その後結果が出るまではリゾート内でくつろいだり、プールで遊んだり、食事を取りながら、気長に待っていました。
 
翌朝には、WhatsApp経由でPDFが送付され、陰性であることが確認されました。
(余談ですが、インドネシアではホテルフロント・クリニック共に、メッセンジャーでコミュニケーションすることが多かったです)
アヤナのフロントに向かうと、書面でも陰性証明を受け取ることができました。
これでインドネシアの出国は問題なさそうです。
 
バリ島からジャカルタへの飛行機チェックインでは、国内線ですがワクチン接種証明の掲示が求められました。
現地のインドネシア人は、PeduliLindungiのアプリを使った申告が必要なようですが、外国人はこれに代替するもののようです。
 
参考までに、今回は利用しませんでしたが、バリ島にいくつかあるBIMCクリニックでは、日本人スタッフも待機しており、日本指定フォーマットでの陰性証明発行もできるとのことでした。
また、こちらも未確認ですが、道路を走っているとあちこちでPCR検査の看板も見かけました。
 

日本への帰国

ジャカルタから成田への飛行機チェックインについては、取得したPCR検査の陰性証明書面を掲示するのみで、非常にスムーズでした。
(他の書類不備でしたり、隔離の可能性などへの言及もなかったので、自己責任になる印象を受けました)
 
ですが実際に飛行機に搭乗する前にやっておいたほうが良いのが、MySOSアプリのインストールと、ファストトラック利用のための書類申請です。
 
ファストトラックに関するページを参考にしながら、専用URLからMySOSのアプリをインストールすると、日本入国時の以下の手続を先んじて行うことができます。
  • 質問票WEB:身体の症状など申告
  • 誓約書:読了の上でチェック
  • ワクチン摂取証明書:デジタル庁のアプリを使い、記載内容のスクリーンショットを3,4枚アップロード→QRコードのみをアップロードすると差し戻しになってしまいました。パスポート番号・氏名や接種ワクチンの内容・日付などがある画面を、縦長なので複数に分けてスクショを撮りました。
  • 出国前72時間以内の検査証明書:アヤナで取得した日本指定書式の陰性証明を撮影・アップロード
 
余談ですが、AppStoreからMySOSをインストールして専用URLに飛んでも、リダイレクトされるのみで困っていました。
そこで一度アプリを削除して、専用URLからインストールすると、上記の手続きを行うことができました。
 
事前に手続きをして、審査が問題なく完了すると、MySOSのアプリの画面が緑色になります。
この状態であれば、帰国時の様々な審査をスキップすることができるので、利用を強くおすすめします。
 
飛行機が成田空港に着陸・駐機場に入ってから、実際に飛行機を降りるまでには、2,30分ほど待たされました。
成田空港の検疫官の指示に従って、まずは国際線乗り継ぎがある方から案内があり、次に日本入国の方が降機できる、という順番でした。
そこからは、各所で言及されているような、いわゆるスタンプラリーの開始です。
MySOSの手続きをしていたので、序盤はスムーズでした。
先述の内容などを知らないインドネシア人の方などは、序盤で書類の手書きなど、足止めを食らっているようでした。
(写真撮影が禁止されていたので、画像はありません)
 
その後は、非常に長い通路を歩く割にはスタッフが少ないのか、指示があまりわからず乗客も行ったり来たり、椅子に座ったと思ったらすぐに立ったりしつつも、レーンを進んでいきます。
そして辿り着くのは、出国前の陰性証明に関わらず、唾液摂取による再検査です。
日本到着時には空港にて再度検査を受ける必要があり、ここで陽性判定となると、ホテルに隔離されてしまいます。
フラスコの黒い線まで唾液を集めるのですが、採取ブースではレモンとうめぼしの写真が貼ってあったり、なかなかシュールでした。
 
その後もいくつかのカウンターを回されるスタンプラリーは続き、職員の方が手際よく確認なさってくださいました。
総じて日本特有の紙オペレーション・人海戦術の印象を受けたので、GWの混雑でどうなってしまうのか、とても心配です・・・
 
あるブースでは、パスポートを見せると、裏面にシールが貼られます。
最終的にはこの番号で呼び出されて、検査結果が出るまで、1時間ほど座って待機することになります。
陰性の方のみアナウンスされ、いざ自分たちの番号が呼び出された時には、妻と顔を見合わせて受験合格時ばりにガッツポーズしました。
後は写真にあるような紙をもらい、検疫でそれを渡した後は、平常通りに入国審査・税関をくぐるのみです。
 
入国待ちの方が多いのか、ターンテーブル脇にずらっと並べられた、乗客たちの大量のスーツケースが壮観でした。
 
インドネシア・シンガポールともに、ワクチンを3回接種していれば日本入国後の隔離期間も無いため、そのまま公共交通機関で帰宅できます。
実際に空港のロビーに出ることができたのは、着陸からおよそ2時間後のことでした。
総じて、多少の緊張感はあったものの、思ったよりも早かったな、そして無事に帰ってこれて良かったな、という感想です。
 

最後に

ここまで、2022年4月現在、個人で海外に行ってみた様子をご紹介しました。
単純な総括ですが、きちんと情報を取りに行って、適切な準備やアクションが取れれば、海外旅行できる国はあるように思います。
 
一方で、日本出国や帰国時に陽性になってしまった時の予定変更、数日間の隔離、返金不可など、懸念事項は多いのも事実です。
僕個人としても、退職に伴う有休消化、GWという最悪隔離になっても大丈夫なタイミング、マスク着用など予防措置を取った事、などの幸運が重なったためで、決して万人に推奨されるものでもないでしょう。
当面は直行便があって陰性証明の必要ない北米・ハワイ・ヨーロッパ(ただしウクライナ情勢次第)、かつ帰国時のPCR検査などがパッケージになっているツアーが主力になりそうです。
 
改めて、以前のように自由に海外旅行ができることの幸せを再認識する機会となりました。
少しでも早く、かつての賑わいが戻るように願うと共に、もしGWやそれ以降に渡航する方がいれば、参考となると幸いです。