ドラクエモンスターズに子育てと人生の片鱗を見た

辰年に産まれてくる我が子を見据えて、ドラゴンのぬいぐるみでおむつを付ける練習をしていた
辰年に産まれてくる我が子を見据えて、ドラゴンのぬいぐるみでおむつを付ける練習をしていた

Why / What is ドラクエモンスターズ?

きっかけとしては、妻が沖縄で着てたワンピースが、めちゃくちゃプリズニャンに似てたから。
ふとドラクエを思い出したので、久しぶりにゲームでもやるかって気分になった。
ドラゴンクエストは簡単に言うと、勇者をはじめとした人間たちがチームを組んで、魔王率いるモンスターたちを倒して冒険するゲーム。
ドラクエモンスターズは簡単に言うと、その逆にモンスターたちでチームを組んで、どんどんモンスター同士を親として配合し、新しい子を作って、その子をどんどん育てて、また配合して、、、というゲーム。
ただ人間たちが冒険するのとは一味違って、この配合がめちゃくちゃ楽しい。
レアなモンスターや魔法を手に入れるために、何世代にも渡る戦略が必要になる。
 
僕が小学2年生の時に、九九を覚えたご褒美に買ってもらった初代から幾つか出ていて、最近はSwitchの最新版があるからプレイしてみた。
すると、もう数ヶ月で子が生まれるという立場になってからか、改めてめちゃくちゃ気づきがあったので、書きなぐっておく。
夕飯の席で妻に向けて熱弁を振るったのだが、全く刺さっていない様子だったので、その供養も兼ねている。
 

子は何世代にも渡る遺伝子を確実に受け継いでいる

ポケモンと同じようなもので、ドラクエモンスターズにおいてもモンスターは野生でその辺りを歩き回っており、主人公は彼らと一匹ずつ出会っては仲間に加えていく。
しかしながら、ゲームに登場する全てのモンスターがそのように野生で出現して、仲間になるわけではない。
レアなモンスターを仲間にしようと思うと、先述のような配合によって作成する必要があり、その親となるべきモンスターも予め決められている。
例えば、雑魚いスライムと平凡なドラゴンを親として組み合わせても、一般的な子しか生まれないが、レアな親同士だとさらにレアな子が生まれたりする。
そのレアな親を作るために、さらに決められた親を作る必要があって、その親も決められた親が居て、、、
ということを繰り返すと、気がついたら家系図が凄いことになる。
キラーhogehogeの配合を何度も重ね、強いスキル習得やアップグレードを繰り返してきた、キラーマシン2さん
キラーhogehogeの配合を何度も重ね、強いスキル習得やアップグレードを繰り返してきた、キラーマシン2さん
そして、子の使う呪文や特技は、子自身が特性として持つものとは別として、親から受け継ぐことができる。
使い勝手の良い魔法などであるほど、親から子へ引き継いで活用されることも多く、何世代にも渡って攻撃役や回復役を担うこともある。
すると「この子の魔法、おじいちゃんの頃に初めて覚えて使えるようになったんだよなぁ。おじいちゃんを仲間にするの苦労したなぁ。」とか、「初めて仲間にしたあのモンスターの遺伝子が、巡り巡ってこの子に行き着いているんだよなぁ。」とか、感慨深くなることもある。
新しい子が生まれるまでには何世代にも渡る過去の積み重ねがあり、新しい子には確実にその遺伝子が受け継がれているのである。

レベル20〜30で大凡のスキルは習得し尽くす

最近のドラクエモンスターズでは、冒険でレベルアップするたびにスキルポイントを取得して、それを好きなスキルに振り分けることで、どんどん新しい呪文や特技を覚えていく。
このスキルポイントであるが、野生で仲間にしたばかりのときには合計値も少なく、全てのスキルを習得することなど到底叶わない。
一方で、配合によって世代が進んでくると、このスキルポイントの獲得効率がとても良くなっていき、レベル20〜30で大体そのモンスターが取得できるスキルを習得し尽くすに至る。
全てスキルを習得できないにせよ、モンスターのレベル自体、20前後で段々とレベルアップが遅くなり、スキルポイントを取得できるスピードも落ちてきて、結果スキルも伸び悩むようになる。
そして、これまで培ったスキルを活かせるように立ち振る舞い、次の世代に向けて何を残すべきか考えて、近い将来に一線を退くべき時を見据えて動く、といったように、戦い方が段々と変わってくるのである。
レベル30くらいになって、徐々にスキルが伸び悩んできた古参、ドラゴンさん
レベル30くらいになって、徐々にスキルが伸び悩んできた古参、ドラゴンさん
このように、世代を重ねて近代となるにつれ、子のスキル習得がより効率化されていくところ。
そして、レベル≒年齢が20〜30まで自身の成長が素晴らしいものの、徐々に伸び悩んで戦い方を変える必要があるところ。
この2点は、なんだか最近の自分のことを見ているようで、少し複雑な気持ちになるのである。

かつて一番後ろに居た子は成長して最前線に立つ

配合によって生まれたモンスターは、レベル1からのスタートとなる。
当然攻撃力や守備力も低いことが多いので、自ずとチームで最初から先陣を切れることは少なく、専ら先輩モンスターの後ろを付いていく形で、彼らの冒険から得られる経験値のおこぼれをもらうことになる。
しかしながら、子もずっと一番後ろをくっついて歩いて、おこぼれをもらっているわけではない。
戦いによってレベルアップを重ね、様々な呪文や特技を覚え、時に他のモンスターに叩かれながらも、確実に成長していく。
そして気がつくと、チームの中で先陣を切る立場となり、後輩たちを引き連れて、果敢に敵へと挑んでいく。
才能は申し分ないのだが、レベルとステータスが未熟で先頭に置くにはちょっと怖い、アンクルホーンさん
才能は申し分ないのだが、レベルとステータスが未熟で先頭に置くにはちょっと怖い、アンクルホーンさん
こんなふうに、面倒を見ていた子はいずれ自立していき、一人でも歩いていける、他人を引っ張っていける立場になるのであろう。
そんな様子を見て、親は何を思うのだろうか、きっと誇らしいに違いない。
旅行を企画して連れて行ってもらった立場から、旅行を企画して連れて行く立場へ。
いってきますと言う立場から、おかえりなさいと言う立場へ。
産んでもらい育ててもらう立場から、産んで育てる立場へ。
 
さて、ゲームばかりやってないで、僕もまだまだレベルアップしないと。