エアアジアは、クアラルンプール国際空港をハブ空港とした、マレーシアのLCC(格安航空会社)です。
東南アジアを中心に、モルディブやオーストラリアなど、様々な都市に行くことができます。
そんなエアアジアが就航しているのは、クアラルンプール国際空港のターミナル2、通称KLIA2になります。
世界No1のLCCが使用するターミナルにふさわしく、非常に便利なターミナルです。
トランジット用の設備はもちろんのこと、飲食店やショッピングモールも充実しています。
今回はそんな乗り継ぎで利用する事も多い、クアラルンプール国際空港でのトランジットの過ごし方、ホテルやシャワーなどの設備をメモしておきます。
KLIAでトランジットを快適にこなす
クアラルンプール国際空港は、市内中心部からおよそ南へ50km、電車を使えば便利ですが、やはり距離があります。
そのため、乗り換え時間や旅程によっては、わざわざ空港から市内まで電車やバスを使って出ずに、空港内で過ごしたほうが快適である場合もあります。
これまで僕がやったことがある空港での滞在方法は、以下の三つです。
- 空港から連絡通路で繋がってるTune Hotelに泊まる
- ターミナル内のカプセルホテルで仮眠する
- 無料のシャワーや仮眠スペースを駆使して野宿する
上から順に、ご紹介していきます。
エアアジア系列ホテルのTune Hotelに宿泊する

一番快適なのは、空港から歩いて行けるホテル、Tune Hotelに宿泊することです。
事前予約すれば、ダブルルームであっても3000円程度で泊まることができます。
デイユースもあるので、深夜便の場合も出発までくつろぐ使い方が可能です。

Tune Hotelはエアアジア系列のホテルであり、マレーシア国内だけではなく、様々な都市で世界展開しているホテルチェーンです。
格安航空会社のコンセプトを受け継ぎ、清潔なシャワーや快適なベッドを実現しつつも、設備を必要な最低限なものに絞ることで、安い価格を実現しているホテルです。
下手なゲストハウスに泊まるよりも快適なので、僕もよくお世話になっています。

空港ではターミナル2の2階、駐車場の方を目指して歩くと、エスカレーターに看板が出ています。
ターミナル1からは遠いので、一度電車やバスなどで、ターミナル2を目指しましょう。

連絡通路をしばらく歩くと、ホテルはすぐそこです。
荷物が多くても、雨に濡れずに着くことができます。

空港に併設されたTune Hotel KLIA2は、新設されたターミナル2と同時に開業したので、設備も非常に新しいです。
1階にはコンビニも入っていますし、Wifiも通じます。
部屋も新しくてきれいです。
シャワーとダブルベッドのみ、シンプルですがエアコンも効きますし、快適に過ごすことが出来ます。
注意点として、タオルやシャンプーなどは、プランによって別料金となります。
必要のない方にとっては、費用を抑える意味でも良いかもしれません。
ターミナル2の中にあるカプセルホテルを利用する

次は、ターミナル内にあるカプセルホテル、CAPSULE @ KLIA2を利用する方法です。
こちらもデイユースがありますが、宿泊の区別はなく、時間課金制となります。

場所はターミナルの1階、車寄せの道路に向かって正面右側の奥です。
案内が出ているので、わかりやすいと思います。

料金は、こんな感じです。
ベッドのサイズや、滞在時間によって異なります。
安く快適に滞在するのであれば、先述のTune Hotelに軍配が上がりますが、ターミナル直結だったり一人旅だと、選択肢としては十分優秀でしょう。

設備としては電源やWifiだけではなく、ホットシャワーやロッカーなど、非常に充実しています。
希望時間にカプセルまでコールしてもらうことも可能なので、乗り遅れる心配もありません。

チェックイン時に、貸しタオルと水をもらうことができます。
カードキーとは別に、リストバンド型の鍵が渡され、ロッカーに使用します。

スーツケースが入りそうな、大きなロッカーです。

マレーシアのコンセントは角型3ピンで、日本のものがそのまま使えないことが多いです。
こちらのカプセルは国際対応しているため、充電器をそのまま使うことが出来ました。


ホテルのデザインはコンテナをコンセプトにした、独特な感じです。
女性と男性でカプセルの入り口が別れているので、安心できます。

さらに各ゾーンに入室するには、カードキーが必要になります。
セキュリティ的にも安全が考慮されています。

ただし、各カプセルはロールカーテンのみになっています。
貴重品はロッカーに預けましょう。


シャワー設備はセキュリティ内にあるので、比較的安心できます。
台数も十分なので、混み合うことはなさそうです。


ちょっと無骨な感じもしますが、清潔で悪くないです。
後述の無料シャワーは水のみですが、こちらはきちんとお湯も出ますし、リンスインシャンプーとボディーソープも備え付けられています。

ベッドは大人一人が寝ても、十分な大きさです。
エアコンも効きすぎておらず、適温です。
東南アジアの室内は寒いことが多いですからね。
各カプセルに換気ファンがついているので、蒸れることもありません。

カフェスペースもあるので、カプセル外でくつろぐことも可能です。

また、こちらのカプセルに宿泊しなくても、シャワーのみを別料金で使用することができます。
料金は25リンギットほど。

同様に、ロッカーのみを利用することもできます。
これらのシャワーとロッカーは、カプセル利用者とは別の場所になっています。
カウンターにて申し込みましょう。
個人的にはコスパが良いので、カプセル利用でくつろぐことも十分おすすめできます。

無料のシャワーなどの空港設備を使って野宿する

時間が短かったり、資金的に節約したい、宿泊するほどの疲労度でもない場合などは、ターミナルで一夜を過ごす選択肢も出てくることでしょう。
ターミナルにある飲食店は深夜営業しているものもありますし、絨毯が敷かれて横になれそうなスペースもあります。
シャワーを浴びたい場合、水のみではありますが、無料シャワーがあちこちにあります。
汗を流すことができれば、ターミナルでも十分に夜を明かすことが可能です。

僕が発見できたのは、チェックインカウンターが並ぶフロア、出発ゲートに向かって左奥のトイレに一箇所。
国際線出発のPゲートに向かう途中のトイレに一箇所です。
出国後にもあるので、深夜便でぐっすり眠りたい時などには良いかもしれません。
ほかにもクアラルンプールの空港には、プライオリティパスに対応したラウンジが複数存在しています。
特にプラザプレミアムラウンジには、シャワールームも完備しています。
タオルも貸してくれますし、プライオリティパスをお持ちの方であればラウンジに入ってしまうのが正解です。
以上つらつら書きましたが、空港では英語はもちろん日本語の案内もあちこちに書かれています。
世界レベルの空港であるクアラルンプール空港では、必要以上の心配は不要であり、快適な乗り継ぎができそうです。